青海亮太 … ドラゴンクエストのプロデューサー・マーチャンダイジング、公式グッズ、コラボなどを担当。
生地づくり
だるまの生地は、紙からつくられています。
昔はだるまの木型に紙を一枚一枚張り付けて乾燥させてから、背中を割って木型を取り出す、「張り子」とよばれる製法でつくられていました。
今のだるまづくりは、「真空成形」という方法が主流です。
新聞紙や卵の保護材などを溶かした生地の水槽に、穴の開いた型を浸してから、真空ポンプで空気を吸い出すことで、生地を型に圧着させて固めます。
ところで、スライムのあの柔らかそうなツノは、一体どうやって再現したのでしょうか?ここには秘密がありました。
真空成形による型は一般的に金型で作られますが、今回の「だるまスライム」は、3Dプリンターで作られたプラスチック製の型が使われているんだとか!
だるまの幸喜でも初めての試みとのことで、まさに新しい技術と伝統技術の融合です。
色塗り
生地の表面を整えたあとは、天日で2〜3日乾燥。
底に「ヘッタ」と呼ばれるおもりをつけて、胡粉とにかわで作った白い下塗り塗料を塗っていきます。
今度は色の塗料につけて、また乾かしていきますが……
あれ、この「だるまスライム」、赤色と青色の2種類がありますね。
だるまといえば赤、スライムといえば青。「どちらの良さも残したい」との思いから、今回は2色のラインナップを用意しました。
スライムのブルーを再現するため、オリジナルの配合で塗料を作ってもらっています。
顔描き・文字入れ
『高崎だるま』の顔は、すべて職人の手で手描きされています。
平面であればイラストから印刷やトレースができますが、曲面に手描きするとなると、微調整は職人の技になってきます。
スライムのあの独特の目、口。バランスが1mmずれるだけでも、「スライムらしくない」表情になってしまいます。
「これならスライムだ!」といえる品質の顔を職人全員が描けるようになるまで、十数回と試作を繰り返しました。
そして金彩で施された、胴体の「福」の文字入れ。ロトの紋章とするアイディアもありましたが、『高崎だるま』らしさを残すため、ここは「福」のままになりました。
よーーく見てみてください。この「福」の文字……
なんと、隠れスライムが1ぴき……!こちらも、もちろん手描きです。
スライム「らしさ」と、高崎だるま「らしさ」。
細部にまでこだわり抜き、それぞれのよさが見事にマッチ。新しい伝統工芸品の完成です。
ルーツを知ると、ますます愛おしくなってくる「だるまスライム」。昔から縁起物であるだるまは、35周年のお祝いにもぴったりです。
みなさんもぜひ「だるまスライム」で、一緒に35周年の祝福をしてみてはいかがでしょうか。ほんのちょっと、うんのよさも上がるかも?
ドラゴンクエストジパング
だるまスライム 大サイズ 各種
価格:9,350円(税込)
発売日:2021年12月25日(土)
サイズ:高さ約25cm
© ARMOR PROJECT/BIRD STUDIO/SQUARE ENIX All Rights Reserved.
『高崎だるまを』商う事を通じて生まれる『縁』
『高崎だるま』を通して旧くからの縁を大切にして頂く事
『高崎だるま』を通して新たな縁を育んで頂く事
わたしたちがお客様にお手伝いできること
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