冒険の舞台はついにエオルゼア圏外へ!

“FINAL FANTASY XIV FAN FESTIVAL 2016-2017”は、2016年10月と12月にそれぞれラスベガス/東京で開催されてきた『FFXIV』の大規模ワールドツアー。そのトリを飾るヨーロッパ公演が、ドイツ・フランクフルトのフェストハレ・フランクフルト(Festhall Frankfurt)でいよいよ開幕。冒頭で行われた基調講演で、注目の次期拡張パッケージ『紅蓮のリベレーター』のさらなる新情報が発表されたのだ。

光の戦士はユウギリの故郷ドマへと向かう! 『紅蓮のリベレーター』基調講演まとめ【FFXIVファンフェスティバル2017 in Frankfurt】_01
▲会場内の特設ステージ周辺に陣取った大勢のプレイヤーは、吉田氏が新たな発表を行うたびに大歓声を上げていた。

 既報の通り、今回の基調講演では赤魔道士に続く第2の新規ジョブとして侍を発表。それ以外にも、約1時間におよぶ講演で『紅蓮のリベレーター』の根幹に関わる重要な新要素がいくつも明かされているのだ。ここでは一連の発表内容を、速報でお届けした情報も含めてお伝えしていこう。

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  『紅蓮のリベレーター』の概要は、“FINAL FANTASY XIV FAN FESTIVAL 2016”のラスベガス/東京公演とその後に行われた一連のインタビューですでに語られている。今回の基調講演は、そうした既存の情報を踏まえたうえで発表が行われているので、以下の記事に目を通してから本稿を読めば、次期拡張パッケージへの理解をより深められるだろう。

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“閃”を扱う侍ならではの立ち回りにも注目!

 過去の公演と同様、基調講演が始まる前に『紅蓮のリベレーター』のトレーラームービーを上映。光の戦士と謎の女性によるおなじみの演武シーンが、大型スクリーンに映し出された。いつも通り、両者による模擬戦が最高潮に達したところで映像が終わるのかと思いきや……ここでなんとアラミゴの北東に新たな都市が出現! 和風テイスト漂う街並みの中で、侍が大立ち回りを演じるシーンが現れたのだ。

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▲帝国兵と思しき一団を、侍がなで斬りに!
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 その様子を目の当たりにして、第2の新ジョブが侍であることを知った場内のプレイヤーは歓喜の嵐。そうしてトレーラームービーの“フルバージョン”の放映が終わり吉田氏が姿を現すとさらなる大歓声が巻き起こり、かつてない盛り上がりの中で基調講演が幕を開けた。
 ここでは、当日発表された新情報を、それぞれの項目に分けてお伝えしていこう。

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▲新ジョブの衣装を身にまとい、吉田氏が登場。「Hi Guys! Welcome to 『FFXIV』Fan Festival 20017 in Frankfurt!!」とファンに挨拶した。

【新たな都市】

以下、吉田氏の説明(要旨)

(トレーラームービーのフルバージョンを観て)みなさん驚いたと思いますが、『FFXIV』の世界地図が更新されました。これまで光の戦士たちが戦ってきたエリアは、西州・アルデナード小大陸という場所でした。これが今回、強力なガレマール帝国が支配している北州・イルサバード大陸を越えて、光の戦士の皆さんの冒険は東州・オサード小大陸へと及ぶことになります。

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▲新たなエオルゼア全図。アルデナード小大陸とオサード小大陸の位置関係は、このような感じ。イシュガルドの北西に、シャーレアン本国を示す“Old Sharlayan”の文字が!

 このワールドマップはコレクターズエディションにも付属しますので、ぜひ予約してください(笑)。これまで皆さんには、『紅蓮のリベレーター』ではアラミゴの奪還に向かっていただくとお伝えしてきました。それに加え今回は、ドマの奪還も皆さんにお願いしたいと思います。

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▲ドマを奪還できれば、レヴナンツトールの開拓団の面々もきっとよろこぶことだろう。

 これまでリリースした『蒼天のイシュガルド』では、イシュガルドというひとつの国にフォーカスを当ててきました。今回は3つの大陸を行ったり来たりしながら、アラミゴとドマという帝国に支配されたふたつの国を同時に奪還していただきます。
 ドマといえば、重要なキャラクターがすでに登場しています。ドマの奪還に際して、当然ユウギリにもフォーカスが当たります。ご紹介した映像で彼女が着ている装備……色は“ユウギリカスタム”なので少し違いますが、忍者のジョブ専用装備の第3弾と同じデザインになっています。
 彼女の隣にいる、皆さんがまだ見たことのないキャラクターですが、名前をゴウセツと言います。ゴウセツは、パッチ3.5 パート2の(メイン)シナリオの後半から登場します。どんなキャラクターなのか、ぜひ注目してご覧いただければと思います。

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▲和風のネーミングから、ゴウセツもドマ出身の人物であることが予想される。

【新ジョブ】

 日本のファンフェスティバルで、僕はスパイダーマンのTシャツを着て登場しました。
たったあれだけのヒントから、僕がサム・ライミ監督のファンであることがすぐにわかり、光の戦士たちはすごいなと本当に思いました。皆さんに侍をご紹介する前に、まずはフッテージ(映像)からご覧いただこうと思います。

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▲侍が戦っている映像を切り出したもの。居合切りのモーションが特徴的だ。
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▲交戦を終えると、裾で刀を拭いたのちに一礼していた。

 お待たせしました。ふたつ目の新ジョブは侍です。タンクを期待しておられた方もいるかと思いますが、ロールはDPSです。今回『紅蓮のリベレーター』では、赤魔道士と侍が新たに追加されるジョブになります。3つ目のジョブを期待された方もおられたかと思いますが、すいません。『蒼天のイシュガルド』のときにやりすぎました。

 タンクとヒーラーが実装されないことによって、レベリングやマッチングに不安を覚える方もいると思います。ただ、『蒼天のイシュガルド』リリース時のデータを見て(わかったことですが)、やはりタンクをプレイされる方が(恒常的に)とても多いです。マッチングの効率はとくに大きく変わらなかったですし、タンクとヒーラーにはすでに3つのジョブがあるので、それらのバランスを徹底して取ることに我々はフォーカスしたいと思います。

 すでにお伝えしている通り、今回はバトルのシステム調整が入ります。タンクとヒーラー(とDPS)、3つのロールに属する各ジョブのバランスが横並びになるよう注力させていただこうと思います。世界中から「ナイトがつらい」と言われてますので、タンク3ジョブ/ヒーラー3ジョブのバランスを取って、皆さんにお届けしたいと思います。

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▲侍の特徴が記された画像が映し出され、いよいよ具体的な説明がスタート。

 侍のメイン武器は刀になります。刀については、必ず鞘がセットでついてきます。『FFXIV』アーティストチームは、その鞘のデザインにも非常に凝っているので、その部分にもぜひご注目ください。

 対応するクラスは、赤魔道士と同じで存在しません。最初からジョブの状態でプレイできます。スタートレベルも、赤魔道士と同様に50を予定しています。

 侍は、刀による近接攻撃が得意なジョブとなります。近接DPSの皆さんは、装備争いが気になるかと思います。装備の枠は、モンクと同じです。忍者の皆さん……安心しましたね(苦笑)。侍はシナジー(相乗効果)というよりは、単独で非常に高いDPSを出せる正統派の近接DPSになっています。さきほど動画でもご覧いただいた通り、居合術など、“ひんがしの国”と呼ばれる国の剣技を多数使います。

 侍はふたつの大きな特徴を持っています。ひとつは閃という状態です。雪・月・花という3つの閃の状態を操って、くり出す技を自分で変更するジョブになっています。もうひとつの特徴は、剣気というゲージを持っていることです。その溜めた剣気を消費して、必殺剣というアクションを使います。この必殺剣は種類がいくつかあるので、状況に応じてゲージをどれくらい使うのかを考えながら必殺剣を放っていく……これがDPSを出すための秘訣になってくると思います。。

(赤魔道士と同じく)侍も、『新生エオルゼア』側のゾーンからジョブクエストが始まります。ですので、メインストーリーを進める前に侍にジョブチェンジしたうえで、メインクエストを進めることもできます。