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開発・運営だより -第1号- (2012/09/18)



秋の気配が漂い始めた今日この頃、
アストルティアを旅する冒険者の皆さんは、いかがお過ごしでしょうか。

こんにちは、ドラゴンクエストX ディレクターの藤澤です。

なにやら演歌の唄い出しのようになってしまいましたが、早いものでドラゴンクエストX製品版のサービス開始から1ヶ月半が過ぎました。
大勢の冒険者を一斉にドラゴンクエストXの世界にお迎えできて嬉しい半面、色々と予測できなかった問題も発生し、皆さんにご迷惑をお掛けした時期もありました。
最近はかなり安定していますが、引き続き油断せず、この安定状態を維持できるよう、スタッフ一同気を引き締めてがんばってまいります。

この1ヶ月半の間に起きた様々な出来事から、チーム全体の問題というよりは、まず藤澤個人の問題として、大きな見落としがあったと思っています。
それは、冒険者の皆さんに、自分たちからお伝えすべきメッセージが全然足りていなかったな、ということです。

これは自分が各所で言ってきたことですが、ドラゴンクエストXは「オンラインゲームを遊んだことがない人にこそ遊んでほしい」と願って開発してきたゲームです。
そのために、ゲーム内には様々な工夫を盛り込んだつもりですし、初心者でも遊びやすいという評価もいただけているように思います。
ですが、『運営』という場面ではどうだったか?と問われると、そこには躊躇があり、充分ではなかったと反省しています。
反省としっかり向き合って、これからは少しずつ皆さんにメッセージをお届けしていきたいと思い、この『開発・運営だより』というコーナーを企画しました。

どんな話をする場か、ということは、あまり厳密に決めずにいきたいと思います。
問題の経過報告や今後の展望、あるいは開発の近況や、時にはドラクエ談義に終始してもいいかと思っています。
とにかく、その時々で、自分たち開発・運営から皆さんにお伝えしたいことを話す場として、皆さんと自分たちの距離を縮める役目を果たしてくれればよいなと思います。
(ドラクエは今年で26年目ですが、気づけば自分もドラクエを作り始めて15年目なので、ドラクエ好きの皆さんにお話ししたい開発秘話は山ほどあります(笑))

さて、前置が長くなりましたが、そろそろ今回のテーマについて触れていきたいと思います。

第1回のテーマは、「メンテナンスについて」です。

 そもそもメンテナンスって? 

ドラゴンクエストXサービス開始後、半月から1ヶ月ほどが経過した頃から、同時接続数が一番多くなる夜22時~23時頃に緊急メンテナンスを実施することが度々ありました。

オンラインゲームに慣れている人にとってはおなじみの「メンテナンス」という言葉ですが、ドラゴンクエストXが初めてオンラインゲームという人には耳慣れない言葉かもしれません。「メンテナンス」になるとオンラインモードで遊べなくなる、というのはご理解いただけていると思いますが、「そもそもメンテナンスってなにやってるの?」と思う人も多いと思います。

まずはこの疑問にお答えしたいと思いますが、こういう技術的な話は、自分よりも技術面の責任者であるテクニカルディレクターの青山にコメントしてもらおうと思います。

Q.1 オンラインゲームのメンテナンスってなんなの?

冒険者の皆さん、こんにちは。
ご紹介いただきましたテクニカルディレクターの青山と申します。
藤澤からもありましたが、度々の緊急メンテナンス実施で本当にご不便をおかけしました。
私も連日対応に追われていましたが、ようやく落ち着いて来まして、そのタイミングで質問を受けましたので、回答したいと思います。

まず「メンテナンス」がなんなのか、ですね。
その説明をするにはまず、ドラゴンクエストXのオンラインモードがどのように動いているかを説明しなければなりません。

【ドラゴンクエストXオンラインモードの仕組み】

冒険者の皆さんはWiiでアストルティアを旅していますが、もうお気づきの通り、アストルティアはあなたがWiiを操作していない間も変化し続けています。
それは、アストルティアを動かしているのが、ドラゴンクエストXの「サーバー」と呼ばれるものだからです。
皆さんはWiiをサーバーに接続することで、Wiiを通して、サーバーで動いているアストルティアを冒険をしていることになります。

メンテナンスとは

ここで、そのサーバーに「障害」が発生してしまうと、多くの冒険者が冒険を続けられなくなる状態になります。
「障害」というのは、例えば、サーバーで処理しなければならないことが多過ぎる状態になってしまって、反応が遅くなったり、応答がなくなったりすることです。

その状態を直すのが「メンテナンス」です。
具体的な例を挙げると、例えば単にサーバーを再起動したり、サーバープログラムの不具合を緊急修正するなどで、実際に発生していた障害を直していました。


つまり、皆さんのキャラクターを動かしているのが『Wii』で、アストルティアという世界そのものを動かしてるのが『サーバー』って考えていいかもしれないですね。

これもよくある質問ですが、「毎月の利用料金って何に使われるの?」というのがあります。
答えは一つではないのですが、上の 『サーバー』 の保守、言い換えればアストルティアという世界の動作を維持するための費用というのが一つの答えです。
それ以外にも、皆さんのゲームデータの保全や、ゲーム販売後も継続して世界を拡張していくための開発費用なども、皆さんのご利用料金によって実現できています。
ドラゴンクエストとしては初めてのことなので戸惑われる方もいると思いますが、いただいたご利用料金に見合うだけのサービスを実現していけるようにがんばりますので、こちらは何卒ご理解をいただければと存じます。

では話を戻して、実際に発生した緊急メンテナンスの時にどんな現象が起きていたのかについて、青山に聞いてみたいと思います。

Q.2 緊急メンテナンスはなぜ発生したのか?

ここは、多少難しい話になるかも知れませんが、技術的に掘り下げて説明します。
まず、多数の冒険者の皆さんが同時に冒険をすることで、サーバーで処理しなければならないことが多くなり「高負荷」の状態になります。
特に22時から23時の間は冒険されている方が多く、最も高負荷になる時間帯です。
これまでの障害の多くは、この高負荷時に発生しました。

もちろん高負荷になることは想定していたので、私たちはドラゴンクエストXのサービス開始までに、数万人の方にテストプレイをしてもらうベータテストを実施すると共に、コンピューターが操作するキャラクターを数十万投入した負荷検証を行うことで高負荷の状態を作り、発見できた問題に対してはすべて対策を実施してきました。

しかし、いざサービスを開始してみると、それでも発見できなかった高負荷時の問題がありました。
今までに発生した障害時の情報を分析した結果、サーバープログラムに例えば以下のような不具合があることがわかりました。
  • ●なかまを組んだ状態でサーバー移動をすることで、なかま機能およびエリア入出機能に負荷が蓄積する
  • ●フレンド登録したキャラクターが削除されることによるデータの再処理で、フレンド機能およびチャット機能に負荷が蓄積する

負荷が蓄積するとサーバーの反応速度が徐々に遅くなり、それが一定時間を超えると処理することをあきらめるため、障害発生となります。

このような障害が発生してしまうと、そのままサーバーを動かし続けて正常状態に復帰する可能性は低いため、皆さんが冒険できるようにするための「緊急メンテナンス」を実施せざるを得ませんでした。


機械検証はがんばって実施してきたのですが、やはり実際のプレイヤーがやることをすべて予測することは難しかったのですね。

ここしばらくサーバーの状態は安定していますが、現在の対策状況、今後の展望はどんな感じになっているでしょうか。こちらについてもコメントをお願いします。

Q.3 現在の状況と今後の展望について

現在の状況について、まずサーバーマシンの台数などの設備面は特に問題なさそうです。
前述のとおりサーバープログラムの不具合はいくつかありましたが、現時点で把握しているものはほぼ修正済で、一週間に一回再起動が必要なこと以外は安定しているかと思います。

今後の展望としてもしばらくは安定していると思いますが、サーバーマシンが壊れたりすると緊急メンテナンスが必要になるかも知れませんし、バージョンアップ時に不具合が混入してしまう可能性も残念ながら否定できません。
それでも私たちは可能な限り安定が継続するよう日々尽力しておりますので、引き続き 「おうえん」 をよろしくお願いいたします。


ひとまず負荷によってメンテナンスになるというケースはほぼ回避できたので、今後は突発的に起こる問題や、バージョンアップ時の新規バグを出さないようにがんばりたいと思います。

ちなみに青山ですが、仕事大好き人間の集まり(?)なドラクエXの開発チームの中でも、一番会社の在籍時間が長い人です。自分は鉄人と呼んでいます。陰で。
アイコンにメカ系を選ぶことが多いので、本当に中身は機械仕掛けなのかもしれない、とたまに思うほどです。

というわけで、青山さん、ありがとうございました。
はやく青山さんが休みを取れるようになるようになるといいな、と藤澤は祈ってます。

 おわりに 

と、こんな感じでやってみた『開発・運営だより』の第1号ですが、あんまり長くなり過ぎると次からのハードルも上がるので、このくらいにしておこうと思います。

更新頻度は、なるべく月1程度でやっていけたら……と思っていますが、開発の現場は佳境になるとまったく身動きができなくなる時期もあるので、一応不定期ということにさせてください。なるべくがんばります。<(_ _)> ええ、がんばります。

では、現在の開発状況についても、簡単にご報告しておきます。

開発は現在、最初の大型アップデートとなる【バージョン1.1】のマスターアップに向けて、すでに追い込み時期に入っています。
自分たちにとっても初の大型アップデートでまだまだ未体験のことが多いですが、ドラゴンクエストXが明らかにパワーアップするのを実感できているので、テンションは上がっています!
ドラクエ2に例えるなら、「いやー、探しましたよ」とサマルトリアの王子が仲間になって戦力が倍加したときのような感覚でしょうか。例えがおっさん世代過ぎてわかりづらいですよね。すいません。

【バージョン1.1】の詳しい内容については、9/20~9/23に幕張メッセで開催される「東京ゲームショウ2012」で、プロデューサーの齊藤と披露していきますので、会場までお越しいただける方はぜひ足をお運びいただければと思います。一般公開日の22日・23日のイベントステージは公式サイトでライブ配信もする予定ですので、会場に来られない方はぜひこちらをご覧ください!

投稿広場からもらった、『戦う以外の遊びがほしい』、『もっと強い敵と戦いたい』、『色々と遊びやすくしてほしい』などのご要望にお応えできる内容になっています。
正直、藤澤が思っていた以上の結構なボリュームになっているので、ぜひご期待ください!

最後に、秘蔵の写真を皆さんにお披露目して、第1号はそろそろ終わります。
堀井さんを囲んで、はじめてアストルティアに開発スタッフ以外をお迎えした、ベータテスト初日の写真です。

(藤澤撮影)


ディレクターの優しさで、確認が取れなかった人は一応顔隠しておきました(笑)。
開発現場はこんな感じで、毎日楽しく忙しくやっています。
雰囲気だけでも、皆さんにも感じていただければ。

では、今後もドラゴンクエストXをよろしくお願いします。

2012/9/18 ドラゴンクエストX ディレクター 藤澤

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